皆さんは宮島・包ヶ浦のヒメボタルをご覧になったことがありますか?
ヒメボタルはゲンジボタル、ヘイケボタルと違い、林や森の中に生息し生涯通じて水に入ることはないそうで、この宮島のヒメボタルも同様に林の奥で幻想的な光を放つらしいのです。
そんな憧れのホタルに会いにレッツゴー!18:30発のフェリーで宮島へ向かいました。
一年の中で一番昼間が長い今の季節、宮島に着いた頃、ちょうど日が沈み始めました。
もうバスもレンタサイクルもない時間。きれいな夕日を背に、包ヶ浦まで2.8kmの道のりをてくてく歩きます。
約40分で包ヶ浦に到着。まだ辺りは明るく、空はうっすらピンク色。
広島在住14年の我が家は実はこの日が包ヶ浦初来訪。包ヶ浦自然公園がこんなに広いとは知らず、包ヶ浦に行きさえすれば蛍に出会えるものと思っていたのですが、それが大きな勘違いと知りました。
管理棟はすでに閉まっていて話を聞くわけにも行かず、取りあえず森の方へと歩みを進め、途中テニスコートでナイターを楽しんでいた皆さんや、キャンプ場でお揃いのTシャツを着た地元の方とおぼしきキャンパーの皆さんにお話を聞きながらさらに奥へ。
さてこの辺りかな?でも見えないな。と思ってウロウロしていたところ、運のいいことに「ヒメボタル観察会」の皆さんと合流することができました。
聞いてみると、一番の生息地はそこからさらに山中に入ったところで、しかもマムシが多いので単独行動は危険とのこと。
皆さんが一列になって入って行かれた山道の最後尾に我々も金魚のフンのごとくくっついて、同行させていただくことにしました。
歩くこと20分、「この辺りが一番多いところですよ」と言われたところで立ち止まり辺りを見回すといるいる!あっちやこっち、手が届きそうなしげみや森の奥深いところでもキラキラと!
私はヒメボタルを見るのは初めてだったのですが、体は小さいけれど放つ光は強く、点滅の感覚が短くてインパクトがありました。また光の色も青白い光ではなく、金色のような色合い。
観察会の方に「宮島のヒメボタルはこの光の印象から‘ゴールデンフラッシュ’と呼ばれているんですよ。」と教えていただき「なるほど~」ととても納得してしまいました。
しばらくその場所にとどまり、めいめいで幻想的な世界に浸ったのち、上ってきた山道を元の方向へと引き返しました。
観察会の皆さんにいつまでもご一緒するのも図々しいので、山道を抜けたところで離団することにしましたが、こんなすばらしい経験ができたのも皆さんのおかげ、本当にありがとうございました。
そこからまた桟橋に向けてテクテク。ホタルを見た感激で足取り軽くあっという間に到着、21:25発のフェリーに乗って、帰路につきました。
今年のホタルはそろそろ終わりかもしれませんが、また来年興味があればぜひいらしてみてください。
また行かれる際は場所の特定が難しいことと、マムシの危険もあることから我々のような無謀な単独チャレンジではなく、やはり観察会のような案内があるものに参加されることをお勧めします!
ちなみに私の撮影技術が足りずちゃんとした写真が撮れなかったため、ホタルの掲載写真2点はサイト「ひめほたる」よりお借りしたものです。今回ここまで数が多くはなかったですが、イメージはこんな感じです。
宮島に、珍しい蛍がいると聞いたことがありましたが、ヒメホタルというのですね。原生林とかも残っているし、観に行くだけでも大変そう…。でも、その価値があるほど貴重で美しいのでしょう。
この辺りのホタルは、小さいヘイケボタルですが、大竹の公民館裏の水路では、確かゲンジボタルを育てられていたように思います。昼間見ると、さえない小虫なのに、とても魅力を感じます。
ミッシェルさんの投稿を読ませていただいて、私も来年は行ってみようかなと思いました。
私は偶然「観察会」の皆さんに合流することができたので、森の深くまで入って見ることができましたが、暗くなって目が慣れると公園の遊歩道辺りからも少数ではありますが、観察することができましたよ。
案内の懐中電灯を最小限に抑えて暗い山道を歩くことが出来たのは、「観察会」のお世話をされていた方があらかじめ昼間に行かれて道を整備してくださっていたからのようです。改めて感謝!感謝!
ゴールデンフラッシュは一見の価値あり!ぜひまたいらしてみてくださいね(^^)