宮島口には、沢山のお地蔵様がいらっしゃいます。
そのいくつかを紹介します。
ここは、宮島口駅裏にある延命寺です。
その昔、宮島は神の島ということで、禁忌がたくさん設けられていました。
お産やお葬式も、そのひとつです。
延命寺さんは、宮島で亡くなった方が多く葬られているお寺で、ここには「六道能化のお地蔵様」がいらっしゃいます。冥土の旅の平安を祈願して、お堂が建てられたんですね。
宮島の人々に古くから親しまれたこのお寺は、庫裡と本堂の配置が普通のお寺と逆で、また、後の修理の時のには、石垣に墓石が使われました。(同寺縁起看板より)
延命寺さんから数百メートル西へ行った「お室隧道」のところに、スレンダーなお地蔵様が立っていらっしゃいます。「むかえ地蔵」です。
この、JR宮島口駅裏の道は、宮島で亡くなった人を赤崎から延命寺へ送る野辺送りの道でした。
お地蔵様は、魂が浄土へ行く道を迷わないように、不安がらないように導いてくださるため立っておられます。
元は赤崎の海岸にある岩に立っておられたそうですが、高波で倒され、また区画整理などもあって、今はここにおられます。
こちらは、延命寺墓所におられるお地蔵様です。
お名前や由来はわかりませんでしたが、優しいお顔をなさっていて、こちらまで頬がほころびそうでした。
お地蔵様は、童顔なせいか、神様や仏様より、身近な気がしました。
因みに、宮島でよく見かける石仏は、お不動様が多いそうです。
今度から、道端でお地蔵様に出会ったら、「オンカカカビサンマエイソワカ」と唱えようかしら。
(”ここからのMIYAZIMA VIEW”はお休みします)
昨日、高津堂に紅葉饅頭を買いに行った帰りに振り向けば?
”むかえ地蔵”がトンネルの入口にありました。
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