コラム記事

役行者と三鬼堂

宮島桟橋を下りてターミナルを出た正面の小高い丘に役行者の御堂があり山伏の火渡り神事も行われる山岳信仰の宮島弥山!霊火堂のある本堂広場から三鬼堂へ行く階段の途中には神変大菩薩(役行者)の石像があります。



山伏の修行は深山幽谷の山々が道場に選ばれます。大自然界の木々や谷川の流れ、岩石、鳥獣など全てが曼陀羅の世界(仏の世界)と観じ、山に入ることを意味するそうです。仏教(密教)で多くの仏様は、人々を救うためにこの世に仮に現れたもので、仏様の元の姿が「大日如来」。大日如来は、大自然界を生み出し大宇宙の全ての宇宙を構成する「地・水・火・風・空」の五大要素で、同時に自然界の全てを生んだ慈悲深い母親の代表的な姿であり、その裏面は厳しいお不動様。

 山に入る事は、仏の世界に入る事!大日如来の母親の胎内に入る姿を意味し、山から下りてくる時は、母の胎内から再び生まれてくる事を意味し、再び心が生まれ変わるのだとか。山に入って重い荷を背にする時は畜生の世界、空腹に飢える時は餓鬼の世界、山頂にたどり着いた時の気持は浄土の世界と、実践の中に仏の教えを体得し、峰中における座禅で我が身と大自然界との一体感を観想して、我が身即ち仏である(即身成仏)と観ずる。
人間が母親から生まれた時は、邪念もない仏様の清らかな心。年月が経過して諸々の欲望が生じ、邪心に変わり、いつのまにか仏心が心の奥底に隠れて欲求不満やストレス・怒りやねたみ・・・煩悩の妨げが生じます。
 何回も何回も山に入って修行すると、仏心が生まれ変わり再び清らかな心となり、自信を持ってすがすがしくいつも笑顔でこの世を生きる事ができる。

三鬼神(さんきさん)が、三鬼堂に祭られるようになった経緯
三鬼堂が開いていたら靴を脱いでお堂に上がるだけでパワーがもらえそうですよ。

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