もみじライター別記事 ねこざかな

ねこざかな の紹介

宮島の対岸に住んでいます。 廿日市は、海・山・川・田んぼ・島と、本当に自然なら何でもござれですよね。週末になれば「今日は、どこへ行こう!」と、軽食と水筒を持って、プチアウトドア。親子ともども味わい楽しみながら子育てをしました。 私は、宮島だけでなく、身近な自然の移り変わりなど、お伝えしたいと思います。

宮島を歩く(9)

穴今回は、多々良潟から奥の院へ歩きました。
 桟橋の記念碑を覗くと、今日も○の中に、鳥居が綺麗に見えていました。

 

七五三 今は、観光シーズン真っ只中。出会う人の数も、半端なかったです。そんな中、いつも気持ちよい宮島を支えているお掃除の方々に、今日初めて出会えました。ありがとうございます。
 それから、厳島神社も七五三で、綺麗な幕が張られていました。

 

 

水族館と多々良潟 宮島水族館の前を通ったら、工事が始まっていました。大きな幕の向こうは、解体作業でしょうね。リニューアルが楽しみです。
 久し振りの多々良潟。道標を左へ曲がり、奥の院へ。

 

 

岩と鹿先ずは、橋で鹿のお出迎え。行ってきま~す。向かいの山の岩に字が書いてあるみたい。(ただの亀裂?)

 

 

 

 

消火栓 道は、沢沿いに続いていて、ずっと水音が聞こえ、歩いていてとても心地良いです。
 石垣を見つけました。それもこだけ。不思議です。
 消火栓は、あちこちにありました。お!青海苔浦へ抜ける道を発見。興味深いですね~<ムフフ・・・ 

 

 

奥の院 三叉路を左へ行くと弥山、右へ行くと奥の院です。
 久し振りの奥の院は、し~んと静かでした。木の間を抜ける日差し、鳥の声、山の空気・・・この前来た時とおんなじ。今回もまた、誰もいなくても寂しさを感じない、不思議な空間でした。

(”ここからのMIYAZIMA VIEW”はお休みします)

桂公園(桜尾城跡)

神楽秋祭りの楽しみといえば、夜神楽です。今回は、お馴染みの「恵比寿」や「八岐大蛇」等に加え、「もみじ狩り」が舞われました。心躍るリズムと切れのいい舞~最高です!!(写真は「もみじ狩り」)

さて今回は、廿日市の桂公園へ行きました。厳島神社神主家藤原家三代が居た桜尾城跡です。
入口坂 戦に明け暮れていた14世紀(南北朝時代)頃から藤原氏がここ住み始めたそうです。
  16世紀初頭、藤原興親が京都で病死したのをきっかけに、神主家と社家の争いが始まりました。
 その中、従兄弟の友田興藤が、主人の大内氏に逆って桜尾城に入り、神主家を名乗りました。すぐに仲直りしたものの、1541年に切腹、藤原神主家は滅亡しました。

(写真:坂を上ると桂公園です。左右に桜々…、公園にも沢山の桜が植えられ、春は、素敵なお花見ポイントです。)

グラウンド 大内氏は、家臣陶氏の謀反により破れ、その陶氏もまた、毛利氏によって討ち取られ(厳島合戦)、1554年、毛利氏は桂元澄を桜尾城主としました。

(写真:広いグラウンドと遊具のある小さな公園。地域の憩いの場です)

 

碑桂元澄の後、毛利氏が城主となり、1587年には、豊臣秀吉の朝鮮出兵の折、九州へ向かうためここへ泊まったこともありました。
 1588年、毛利氏は、広島市へ築城を始め、福島氏が跡を継ぎましたが、江戸期にはいり、廃城となりました。

(写真:公園内には、植樹記念碑や歌碑等、多数の石碑がありました。それぞれにいわれがあるんでしょうね。)

大気観測 1912年、桂氏の末裔桂太郎が、城址を明治政府に寄贈し、桂公園となりました。買収坪単価は1円、土は埋め立てに使われたそうです。

(写真:片隅に大気観測施設がおかれています)

 

 

街道松 こんな小さな城が何故、覇権争いの的になったのか、今の私には疑問ですが、当時ここは海に突き出た岬にある城であり、厳島神社も近く、北側には、西国街道が通っていました。交通の要所であったことは確かでしょう。
 今、ここには城を思い起こさせるものは何も残っていません。まさに「兵どもの夢の跡」ですかね。
(写真:一本残された街道松。城の北側上り口にあった小さな祠)

最後に、久し振りの”ここからのMIYAZIMA VIEW”です。ビルの間に、あ!見えた!!

桂公園より

(参考資料:『図説廿日市の歴史』廿日市市/編・発行 『廿日市の歴史探訪四』石田米孝/著;渓水社 城址碑)

宮島を歩く(8)生き物編§うぐいす歩道

祭旗 10月に入り、我が街でも秋祭りの準備が始まりました。あちこちの辻に幟が立てられ、軒に縄が渡されました。祭の夜は、必ず神社で神楽が舞われます。~心踊り、楽しみです。
 ところで幟をよく見ると、お!このマークは、厳島神社ですね。

 

 

 

浜 さて、今回は、うぐいす歩道、杉の浦道で出会った生き物です。先ずは広大実験所前の浜です。お馴染み「鹿の落し物」。そして、ハマゴウは、種になっていました。沖には網が張ってあり、囲いがしてありました。アサリの養殖か、それともエイ対策でしょうか。

 

 

 

実 実りの秋です。様々な色や形の実や種は、どんな味がするんでしょう。想像力がかき立てられます。(でも、食べられないものもあるので、むやみに口に入れないように)

 

 

赤い木赤い木~木肌が朱いカンザブロウノキ。本当に赤いアカマツ。

 

 

 

 

茸 キノコです。立派なキノコは、光明院さんの門前の桜に生えていました。思わず合掌…<ご利益あるかな

 

 

 

 

虫とカニ10センチもあろうかという大きな芋虫が、お食事中でした。今から蛹になるということは、越冬するのでしょうか。カニは、溝で仲間と一緒にいました。
 だんだん日が短くなり、朝夕がめっきり涼しくなる此の頃、もみじ谷の紅葉が待ち遠しいですね。

宮島を歩く(7)

 今回は、広大の植物実験所にお邪魔してお話を伺った後、もみじ谷からうぐいす歩道~杉の浦道(旧道)を歩きました。時折小雨がぱらつきましたが、暑くもなくよいお散歩日和でした。

実験所海 ここは、広大の宮島自然植物実験所です。右側の雑木を抜けると海岸に出ました。
 目の前は大野瀬戸。対岸に手が届きそうです。後ろは宮島の原生林。深い森ですね~。

 

 

鶯道入口 もみじ谷のロープウェー駅のところを左に行くと、うぐいす道です。一般道なので、車も通っていました。
 おっと、いきなり大きな木!

 

 

光明院 暫く歩くと、光明院さんと誓真大使碑がありました。誓真大使は、宮島で杓子を創り始めた人だそうです。
 碑のあるところから、五重の塔や連絡船の行き交う様子が見えました。(石碑が杓子に見えてくるぅ)
 地図を見ると、この下の道には、寺社が並んでいます。今度歩いてみようかな…

 

石畳道 綺麗な石畳の坂道は、杉の浦へ抜ける「杉の浦道」。明治時代に、砲台構築のため、陸軍が作った道路です。木の間から、遠~くに朱い鳥居が見えました。
 そういえば、鷹ノ巣浦で見たレンガ建築の廃墟も、砲台跡だそうです。

 

杉の浦 このガソリンスタンドを見ると、杉の浦到着です。なんだか懐かしかったです。
 食事中の鹿が、「ん?」と顔を上げ、出迎えてくれました。(”ここかららのMIYAZIMA VIEW”はお休みします)

宮島を歩く(6)

101ヒガンバナすっかり秋らしくなり、紅葉が待ち遠しい此の頃です。
宮島のヒガンバナ、見つけましたよ。鮮やか朱色にしばし、足を止めました。
 さて、今回は包ヶ浦~杉の浦~長浜を歩きました。

 

対岸の火事先ず、あの対岸の煙ですが、どうやら火事ではないと思われます。海岸を歩いていると、沢山の竹を積んだトラック、そして、砂浜に竹の山がありました。暫く行くと、何か長いものを燃やしていました。そう、竹です。古くなったカキイカダの竹を処分していたんですね。近くを通ったらすごい熱気でした。いつも美味しいカキを、本当にありがとうございます!<感謝

101包海岸

包ヶ浦といえば、厳島合戦の時、船団が押し寄せ、上陸したことで有名ですが、対岸には、地御前の火立岩は見えませんでした。ちょうど岬の影になるんですね。続々と敵船が現れたら、さぞ怖かったことでしょう。

 

 

杉の浦杉の浦です。立派な公民館が見え、ホッと一安心。砂浜では、ウィンドサーファーが一休みしていました。港を歩いていた時のこと、入り江の海中に、ひらりと白い影を見ました。あの顔は、ミナミトビエイだと思います。

 

杉の浦神社杉の浦神社です。浦ごとに神社があるなんて、これもまさに神の島ならではでしょう。船着場から、穴あき岩が見えました。

 

 

 

 

101長浜長浜に来ました。桟橋に近すぎて、今までは気に止めなかったのですが、小さな美しい海岸と、長浜神社前の朱塗りの鳥居がかわいいですね。(”ここからMIYAZIMA VIEW”はお休みします)

宮島を歩く(5)生き物編

木と鹿 今回は、生き物を紹介します。
 ひねもす昼下がり、のんびりと寝そべる鹿たちを横目に、歩きました。
 まるで、根っこのような枝。倒木?ツタ?

 

種

 実りの秋、あっちもこっちも種がいっぱいでした。
 植物たちは、ガンバッテイマス!
 お天気が良かったので、キノコはこれだけでした。

 

 

 

蝶 蝶も色々飛んでいました。
 ヒカゲチョウは、磯にも来ていました。他にアゲハやキチョウ、シジミも見ましたが、止まってくれず、素人カメラマンには、「高嶺の花」~いえ、「高嶺の蝶」?…。(左上はシャクガ)

 

 

磯 磯に来ました。イソギンチャク、そしてタマキビだらけ。ハマゴウは花盛りでした。

 

 

 

たら おっと、見事なタラの花!初めて見ました。ムラサキイロなんですね。
 自然が大事にされているからこそ、見られるんですかねぇ。

 

 

しだ お馴染み、シダです。よ~く見ると、微妙に違ったりするのですが、見分けがつきませんでした。
 (”ここからのMIYAZIMA VIEW”はお休みします)

宮島を歩く(4)

眼下けしきさて、包ヶ浦自然公園から先へ行ってみましょう。
 暫く坂道を登ると、眼下に綺麗な包ヶ浦の砂浜が見えました。抜けるような青空に、トンビが舞い、いい天気です。

 

 

 

道路から浜へ降り、鷹ノ巣浦です。廃墟の前に白砂の浜が広がっていました。よく見ると、全部カキ殻。宮島ってカキなんですよね~

鷹ノ巣

家?の穴あれ?道沿いにレンガ作りの穴を発見。何かの跡ですかね…

時折車が通る他、行き交う人もなく、メジロなどの小鳥の声がずっと聞こえていました。何もないようでも、歩いていて、ぜ~んぜん飽きないですヨね。

 入浜
 入浜に着きました。手入れされた小さなお社が一つ、浜にポツンとありました。
 沖に見える三角の島が印象的。今日は、穏やかな海ですね。大きなタンカーが瀬戸を通っていきました。ここで、木陰を見つけて一休み。

 

腰細浦もう一つ坂を越え、腰細浦に来ました。ここにも、小さなお社が一つ。さっきの三角の島は、少し左に見えます。 
 あ、向こうの島で火事!?
いえ、火事ではないようですねぇ。

 

大砂利看板に、「行き止まり」「大砂利」とありました。あと少し時間があったので、行ける所まで行ってみると、どちらもフェンスでした。~今回は、ここまで。次回は、出会った生き物と煙の訳を紹介します。

宮島を歩く(3)

  921包谷看板爽やかな秋の一日、『包ヶ浦自然歩道』を歩きました。 もみじ谷から包ヶ浦自然公園に抜ける、約1時間ほどのハイキングコースですが、ゆっくり時間をかけ、出会いを愉しみながら歩きました。入り口は、ロープウェー駅の近です。
 もみじ谷の紅葉は?~もう少しですかね。

 

921ばくちお 雑木を暫く歩くと、視界がパッと開けました。博蛮尾(ばくちお)です。眼下に鳥居が見えました。一味違う眺めですね。
 看板によると、博蛮尾から厳島合戦が始まったとか。ここもまた、古戦場跡でした。

 

921包しか1あ、鹿だ!側をゆ~っくり、シツレイシマス。それから鹿は、暫く着いてきました。

 

 

  

921包ベンチ 中間地点、ベンチで一休み&水分補給タイムです。眼下には、包ヶ浦自然公園が見えました。
 蒼い海、青い空、緑い島、そして白い砂浜…疲れが吹っ飛びますね。

 

 

921包倒木 ここからは、下り道です。お馴染み”シダの道”を行きました。雑木に入ると小さな水源があり、その先には水道施設がありました。キャンプ場はもうすぐ…
 おっと、逞しい倒木発見!そして、宝石が!?と思ったら、いえいえ松脂でした。(ま、あと数万年したら、琥珀になるかも?)

 

  

921包き到着 雑木を抜けて~包ヶ浦自然公園に到着。静かな園内のあちこちで、鹿がのんびり過していました。
 さ、ゆっくりお昼にしましょう。今日も、いい汗でした。

   

921包生き物 では最後に、出会った生き物達を紹介します。初めの方はずっと、ハンミョウガ道案内してくれました。
 次回は、包ヶ浦から先へ行きます。
(”ここからのMIYAZIMA VIEW”はお休みします)

宮島を歩く(2)

918ひがんばな彼岸花の赤が似合う季節になりました。そういえば、田畑のない宮島には、咲くんでしょうかね。さて、『室浜砲台』から先、行ってみましょう。

 

911広 看板『室浜砲台』の少し奥に、看板を発見。しばし休息を取って大江、大川浦方面へ向かって出発しました。

ところがこれが、とんでもない道でした。

 

 

911広しだ3道は続いているのですが、シダに覆われ、足元を探りながら、掻き分けながらゆっくりしか進めませんでした。まるで人生のような…?

道に沿って電柱が立ち、上を見ると、送電線がずっと続いていました。人間の建造物が、こんなに嬉しく心強いと思ったのは、正直初めてです。

911広廃屋悪戦苦闘して雑木を抜けると、廃屋がありました。ビニールハウスの骨組みや果樹棚が残り、大きく育った桜もありました。誰かがここで暮らしていた名残でしょうか。

 

 

911広入り江2美しい入り江もありました。「私しかいないんだ…」と思うと、さながらプライベートビーチ?いえいえ、魚網が干してあり、カキイカダが間近に望めました。
そして、砂浜に、鹿の足跡。私ではなく、鹿のプライベートビーチですかね。

 

 午後1:30、シダと悪路と倒木に阻まれ、断念。道はまだ先へ通じていましたが、私のような歩きの素人を受け付けるほど、甘くはありませんでした。でも、いつか宮島を1周してみたいと、思いました。

911広dannen4

  では最後に、出会った生き物を紹介します。ウンチを見ながら、生き様を想像するのも、楽しいです。(※”ここからのMIYAZIMA VIEW”はお休みします)

911広であった生き物

宮島を歩く(1)

「大元公園の先はどうなっているんだろう?」こんな素朴な疑問が、散策のきっかけでした。

911広せみ

 今日は、絶好の散策日和。厳島神社では、ミンミンゼミが鳴いていました。

 

 

 

 

911広nahuda2 大元公園のトンネルを過ぎると、広大植物園です。一つ一つの植物には、丁寧に名札が付けてありました。中には、食害予防のためか、ネットで囲われている木もありました。(写真:室浜砲台にて)

 

 

911広多々良 松の間から覗く美しい海を見ながら、ゆっくり歩くこと2時間、多々良潟に来ました。ここから、山中の『奥の院』へ車道が通っています。~あの時見た道は、ここに通じていたんですね~

 

 

911広実験所 いよいよ実験所に来ました。道は、人の気配が全くなく、し~んと静か。聞こえるのは、鳥とセミの鳴き声のみです。時折、雑木からカサコソと音がします。見てみると、立派な角の鹿が、こちらを伺っていました。

 

 

911広 室浜砲台 実験所の建物を過ぎ、暫く行くと『室浜砲台』です。ここは、凡そ100年ほど前に、大野瀬戸の安全を守るため建てられましたが、一度も実戦を経ることなくお役目を終えました。堅固なレンガ作りの建物は、今、深い緑に囲まれて、何を思っているでしょうね…(参考:室浜砲台の表示看板)
 

 ここで行き止まりかな?と思いきや、そうではなかったんですね。看板を発見、どうやら、この先に道が続いているらしい。道ある限り、さあ、行ってみよう!!(続きは次回)※”ここからのMIYAZIMA VIEW”は、お休みします。

 

 

宮島見てみて!

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