大願寺不動明王火渡り式に参拝して御幣を求めた時にいただいたプリントをご紹介します。
護摩が古来より今日まで連綿と広く行われてきた効能は、
自らの中に仏性を見出し、本日の一期一会のご縁を喜び、
強い力と生きていく勇気を得ることなのだそうです。
仏様のお導きにより 本日を恵みの一日とすること!
修験道の野外で修する護摩は各地で試行されています。
原始的な火に対する信仰や習俗を基として山の戸開、戸閉、神社の春秋の例祭、
節分会、死者追悼法要から交通安全、諸願成就の祈祷にいたるまで
広く民間の要求に応えて不動明王をご本尊として行われる現世利益のための加持祈祷です。
野外の広い空間で修法されるので参詣者が広く参加できる、
より多くのより沢山の人々のためのより多くの祈願ができるように
という点でどのような人にも仏縁のきっかけを与えることのできる開かれた護摩。
普段は祭壇のない野外に仏を迎えるので、魔が入らぬよう道場を結界する
斧、宝弓、宝剣の作法があるのだそうです。
戸外に大きく築かれた護摩壇はひのき葉で覆われ修験者(山伏)の読経の後
炉に火が入ると、氏名、年齢、願意を書いた護摩木を炉に入れ 厄払いをする。
正常な火や煙にあたり、火渡りすることは体の中に仏の火を迎えることです。
生まれ清まる再生信仰とも関連し、信じることにより、
薬事的効果や自然治癒力を高め、修験者の験力により神仏のご加護を祈る。
信者自らが自然の中に身を投じ、自分自身も自然の分身であると感じる儀式です。